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2025 / 10 / 06  10:28

さまざまなコムギ品種が持つ遺伝子やその発現に関する多様性を解明した論文が、世界的な学術誌Nature Communicationsに掲載されました

さまざまなコムギ品種が持つ遺伝子やその発現に関する多様性を解明した論文が、世界的な学術誌Nature Communicationsに掲載されました

私たちの研究グループは、世界10か国の研究機関と「国際コムギ10+ ゲノムプロジェクト」を結成して、2020年に日本のコムギ品種農林61号を含む世界のコムギ15品種のゲノム解読に成功しました。

今回、その成果をさらに進めて、多様な組織や成長段階における汎トランスクリプトーム解析を行い、コムギにおける遺伝子発現の包括的なカタログ科を行いました。この中で、日本品種農林61号には、他の外国品種にはみられない特徴的なゲノム領域があり、そこには病害抵抗性遺伝子をはじめ農林61号特異的な遺伝子が存在していることを明らかにしました。これらの遺伝子発現データセットは、日本はもとより世界のコムギ育種に貢献する重要な基盤情報となると期待されます

本研究は、京都府立大学のほか、横浜市立大学、スイス・チューリヒ大学、京都大学、新潟大学による共同研究で行われ、その成果は2025年10月6日にNature Communications誌に掲載されました

(詳細はプレスリリースをご覧ください)

 

2025 / 09 / 25  14:42

第42回日本植物バイオテクノロジー学会でM1の塗木彩花さんが学生優秀発表賞を受賞しました

第42回日本植物バイオテクノロジー学会でM1の塗木彩花さんが学生優秀発表賞を受賞しました

2025.09.25

2025年9月5日〜7日に神戸大学六甲第2キャンパス(神戸市灘区)で開催された第42回日本植物バイオテクノロジー学会(神戸)大会において、植物育種学研究室・大学院博士前期過程1年の塗木彩花さんが学生優秀発表賞を受賞しました。

 

神戸大会では、ポスター発表106題のエントリーがあり、研究への取組み、プレゼンテーション、質疑応答の3項目を重点項目として、1演題につき計4名の理事・監事・代議員・各種委員会委員が審査しました。その結果、12題の発表が特に優れていると認められ、学生優秀発表賞が授与されました。

 

1 受賞者

塗木 彩花(ぬるき あやか)

京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 博士前期課程1回生

 

2 受賞内容

学生優秀発表賞

 

3 研究課題

 「虫こぶ研究モデル樹木としてのヌルデ(Rhus chinensis)形質転換系の構築」

 

4 受賞年月日

令和7年(2025)年9月7日(日)

 

(参考)大会HP:https://forum.nacos.com/jspb/42/

    学会HP:https://www.jspb.jp/

             学生優秀発表賞:https://www.jspb.jp/wp-content/uploads/2025/09/jspb2025_9-1.pdf(学会報8ページに掲載)

 

本成果は学会ホームページにも別途掲載される予定ですが、時期は未定です。

2025 / 09 / 08  13:52

第42回日本植物バイオテクノロジー学会(神戸)大会に参加しました

第42回日本植物バイオテクノロジー学会(神戸)大会に参加しました

9月5日-7日に神戸大学六甲キャンパスで開催された第42回日本植物バイオテクノロジー学会(神戸)大会にD2の伊藤皓矢さん、M1の坂元栞さん、塗木彩花さんが参加し発表・討論を行いました。

 

☆ 発表演題は以下のとおり。

[PR107]‘プリンセチア’(Euphorbia pulcherrima x Euphorbia cornastra)に高頻度で生じるT-DNA切断メカニズムの解析種特異性の解明に向けた親系統での形質転換系の確立

[PR108]EgAP2遺伝子ゲノム編集ユーストマ(Eustoma grandiflorum)における稔性を維持した八重化形質の評価

[PR110]虫こぶ研究モデル樹木としてのヌルデ(Rhus chinensis)形質転換系の構築

2025 / 03 / 17  13:27

第66回日本植物生理学会年会(金沢年会)に参加しました

第66回日本植物生理学会年会(金沢年会)に参加しました

3月14日-16日に金沢大学角間キャンパスで開催された第66回日本植物生理学会年会に3回生の坂元栞さん、塗木彩花さんが参加し発表・討論を行いました。

 

☆ 発表演題は以下のとおり。

[1P201 (0618)]Production of Eustoma (Eustoma grandiflorum) Double-flowers without Affecting Fertility by Genome Editing of EgAP2 Gene

[2P194 (0823)]Establishment of a highly efficient Agrobacterium-mediated transformation system of the insect gall forming plant Rhus chinensis.

2024 / 11 / 05  10:34

オーストラリア・パースで開催された第3回国際コムギ学会に参加しました

オーストラリア・パースで開催された第3回国際コムギ学会に参加しました

9月22日-27日にオーストラリアのパースで開催された第3回国際コムギ学会(3rd International Wheat Congress)にM2の日向陽汰くんと半田先生が参加しました。

日向くんは初めての国際学会参加にもかかわらず、プレシンポジウムの口頭発表に選ばれ、多数の参加者の前で英語で発表するという大きなミッションを見事にクリアしてくれました(日本人で口頭発表に選ばれた学生は日向くんただひとり)。また、半田先生はパネルディスカッションの一つで座長としてメインステージの真ん中に座るという大役を果たしてきました。

学会には50を超える国から900人の参加者があって、2年前の北京大会がコロナ禍でオンライン開催になった分を取り戻すかの如く、大いに盛り上がった大会でした。また、パースはちょうどこれから春本番といった季節で、最終日を除いて天気にも恵まれ暖かで穏やかな気候のもと、楽しく有意義な6日間を過ごすことができました。

次回の大会は、2年後、2026年にイタリアのボローニャで開かれるとのことです。

 

☆ 発表演題は以下のとおり。
IDENTIFICATION OF WHEAT rDNA UNIT VARIANTS AND CHANGES IN THEIR EXPRESSION FOLLOWING PARTIAL CHROMOSOMAL DELETIONS
Yohta Hyuna and Hirokazu Handa

XPLORING WHEAT BLAST RESISTANCE GENES IN JAPANESE WHEAT ACCESSIONS
Kei-ichi Sota, Soichiro Asuke, Motohiro Yoshioka, Muhammad Rezaul Kabir, Pawan Kumar Singh, Yukio Tosa, Hirokazu Handa

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