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2022 / 02 / 09 00:00
ガンマ線照射によるコムギの欠失変異体の形質変異に結びつくゲノムの欠失領域を、次世代シークエンス技術を用いて簡便に検出する手法を開発した論文がBMC Genomicsに掲載されました
コムギのガンマ線照射変異体の中には、新規の有用な農業形質を示すものがあり、育種材料として利用されています。しかし、その原因であるゲノム領域の同定はコムギのゲノムが巨大で複雑であるため、困難でした。
私たちは、最近明らかにされたコムギの高精度な参照ゲノム配列と次世代シークエンサーによるリシーケンス技術を組み合わせることで、コムギのような複雑なゲノムでもゲノムワイドに多型を評価し、ガンマ線照射によって生じた欠失などの構造変異をゲノム解読によって効果的に検出できる手法を開発しました。
この研究は、神戸大学、農研機構等との共同研究で、2022年2月9日にBMC Genomicsに掲載されました。