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コムギ突然変異体を利用して、閉花受粉型コムギ変異体を作成する試みを紹介した論文がBreeding Science誌に掲載されました
閉花受粉は、ムギ類において病原菌感染のリスクを下げる形質の一つとして注目されています。オオムギでは、AP2転写因子遺伝子であるcly1が原因遺伝子として同定されていますが、六倍体コムギでは、cly1変異による閉花受粉は見出されていません。私たちは、突然変異体パネルを利用して、コムギAP2相同遺伝子の変異の同定を進めました。AおよびDゲノムのAP2変異体は開花しましたが、その鱗被のサイズは野生型に比べて著しく小さく、オオムギのcly1変異体に類似していました。同祖ゲノム上のAP2相同遺伝子の変異アレルを組み合わせることにより、閉鎖受粉型コムギが作出される可能性が示されました。
この研究は、三重大学、農研機構との共同研究で、2023年10月3日にBreeding Scienceに掲載されました。
書誌事項
Nanape AB, Haine HM, Sugimoto K, Kobayashi F, Oono Y, Handa H, Komatsuda T, Kakeda K (2023) Mutations within the miR172 target site of wheat AP2 homoeologs regulate lodicule size and rachis internode length.
日本植物バイオテクノロジー学会、日本育種学会に参加しました
☆ 発表演題は以下のとおり。
◆第40回日本植物バイオテクノロジー学会(千葉)大会
◯ 表皮細胞形態の制御による花弁質感を改変したユーストマ(Eustoma grandiflorum)の作出(石田)
◯ 虫こぶ形成植物ヌルデ(Rhus chinensis)の組織培養条件および形質転換系の確立に向けて(塗木)
◯ 高濃度硫酸銅添加による Eustoma grandiflorum の形質転換系の効率化と液体培養実生を用いた簡便な形質転換手法の開発(大坪)
◆日本育種学会第144回講演会
◯ 日本コムギ系統が持つコムギいもち病抵抗性遺伝子の探索(曽田)
オープンキャンパスは大盛況でした!
今年度のオープンキャンパスは4年ぶりに入場制限等のない通常開催となりました。幸い好天にも恵まれ、1号館2回の農学生命科学科の展示室も朝から来場者で大賑わいでした。たくさんの方々にご参加いただき、感謝しております。ありがとうございました。高校生の皆さん、また府大のキャンパスでお目にかかれる日を楽しみにしています!
「植物園に行こう!」のページを仮オープンしました
2024年1月に開園100周年を迎える京都府立植物園を応援するページを作成しましたので、ぜひお立ち寄りください。ページはまだ構築途上ですが、これから少しずつコンテンツを充実させていきますので、ご期待ください!
葵祭の行列が4年ぶりに行われました
京都三大祭りの1つ、葵祭の行列が4年ぶりに行われました。雨で1日延期となっていましたが、16日は好天に恵まれ29℃の猛暑の中での行進となりました(おつかれさまでした)。ちょうどラボセミナーの終了時刻に北大路を通過したので、皆で見学してきました。