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2024 / 05 / 21 13:37
コムギ突然変異体集団から見出された早生個体の原因遺伝子を突き止めた論文がMolecular Breeding誌に掲載されました
出穂期は小麦の栽培においてとても重要であり、環境に応じて細かく出穂期を調節することを育種により実現することが望まれています。私たちは、日本の冬小麦品種 「きたほなみ」の突然変異集団から早期出穂をする変異体を見出し、その原因が体内時計を構成する遺伝子Wheat PHYTOCLOCK 1/LUX ARRHYTHMO (WPCL-D1)のナンセンス変異であることを突き止めました。そして、WPCL-D1の機能喪失変異が早期出穂性の原因であるとともに、WPCL1のコピー数を制御することにより出穂期を微調整できることを明らかとしました。
この研究は、京都大学、農研機構との共同研究で、2024年5月21日にMolecular Breeding誌に掲載されました。