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2022 / 04 / 25 14:19
イネBSR2遺伝子の過剰発現によりトレニアへの病害抵抗性付与と花器官の大型化に成功し、その成果がInternational Journal of Molecular Sciences誌に掲載されました
花き園芸植物の育種においては、さまざまな病害に対する抵抗性を付与することが、生産性や日持ち性を向上させる上での最重要課題となっています。私たちは、過剰発現によりイネやトマトに病害抵抗性を付与することが示されているイネの遺伝子BSR2を遺伝子組換えによりトレニアに導入し、抵抗性の付与を試みました。その結果、Rhizoctonia solani(斑紋病菌)および Botrytis cinerea(灰色カビ病菌)に対する抵抗性が付与されたことが明らかとなったほか、花器官が大型化した花が得られました。BSR2遺伝子は病気に強く経済的にも価値の高い観賞用作物を開発するための有効な戦略となると期待できます。
本研究は,農研機構・生物機能利用研究部門 森 昌樹 博士らとの共同研究によるものです。論文は2022年4月25日に科学雑誌International Journal of Molecular Sciencesに掲載されました。